●クリエイション
平和島からタクシーでTRCに向かう大名っぷり(笑)。入場して気がついたのは、コミケとかではまず見ることのできないアナーキーなイベントっぷり。でも、こういうのもアリなんじゃないかなとは思う。まあ、即売会ってよりは学祭に近いんだけどさ。
で、同人誌即売会としてはあまり機能してなかったりするので、会場のはじっこに設営されたリングの前でプロレスなんぞ見てたり(笑)。
●コスプレファイト
と、言うらしい。後で調べたところ、
コミケプランニングサービスのやっているイベントの出張版らしい。で、6試合全部見ての感想、
「君たち危なすぎ」。
これなら、「こいつらは現実と虚構の区別が付いていない」って言われても仕方ないよ。まあ、実際はコスプレイヤーが格闘するというよりも、学生プロレスや社会人プロレスをやっている人がコスプレして出ているというのが正解なんだろうけど。
まず、危険なルールのわりにレフェリングが悪い。手の空いている選手がレフリーを務めるんだけど、これが全然役に立ってない。大体、オープンフィンガーグローブとレガース有りで、スタンディングでの顔面打撃が有効になっているというのに、スーパーセーフなりヘッドギアなりが無いのよ。そんなヤバいアマチュア格闘見たことねぇよ(笑)。アマチュアリングスだってそんな危険じゃないし。なんか、PRIDEかUFCに毒されたってのが有り有りと見えるんだけど、素人に毛が生えた程度の人間がやっていい事と違うぞ。
しかも、そういう「危ないルール」の場合は、いかに「本当に危険な状況」になる前に試合を止めるかっていうレフェリング技術が必要になるんだけど、それが全然ダメ。
スタンディングでボコボコになってるのに早めにスタンディングダウン取らないとか、ロープエスケープがないから関節が決まっちゃうと、瞬時に止めなければならない状況になるかもしれんのに、シューティングサインも出さないわ、決まっている状況のチェックもちゃんとしてないわで大変怖い。
女の子の試合も有って、さすがに顔面無しだったし、蹴りも申し合いが有って「安全な所にしか打ち込まない(*1)」ような状況があった様だけど、アームロックが決まりそう(まあ決まり度六割ぐらいでまだ痛くはない程度だけど)になった時にレフェリーがその状況をちゃんと見てないの(ちゃんと見える位置にいない)にはかなり寒気がしたわ。女の子の腕だから、決まり方と双方の力の加減が悪ければ(決まった形のまま倒れ込んでとか)痛み感じてタップした瞬間には既に関節外れてたりするんよ。アームロックは。
(*1)基本的にレガースよりも上には打ち込んでないですな。最後は力抜いてるし。いくらなんでもスタンディングで手四つの状態から相手のレガースにペチっとしか打ち込まんってのは「そういう事」だろう。ヤル気なら前蹴りかミドル入れてるよね。そもそも体を離しての手四つで膠着するって事は「投げしかありませんよ」という格闘技にしかない状況だからなぁ(そうでなかったら互いに非常に危険なポジションだと思うが)。まあしかし、たいしたガードもとってないないのにボディに打ち込んでないのはそういう事なんだろう。まあ、それ自体はどうという事もない。あれで本当にやったら危ないんだからね(笑)。
#その女の子の片方って有名コスプレイヤーの「さちえ嬢」だったんだってね。知らんかった(笑)。
そういう意味では、ただ1試合だけあった純プロレス的試合(第四試合だと思う)が一番安心して見られたよ。受け身もそれなりにとれてたし、本当に危険な技は全然なかったし。自分の体の動く範囲内で「プロレス」をやってますよって感じだ。
それ以外は、単にバーリートゥード系に感化されたヤツのヤバい学生プロレスにしか見えなかったなぁ。材料の割には受け皿が悪すぎるって感じ。
グラウンドでの顔面打撃が禁止(顔面以外はOK)な割には選手の関節技に関する技術がイマイチで、よしゃいいのにロープエスケープがないっていうルールなもんだから、上になったやつが一方的にボディにパンチ入れるという、ある意味最悪な試合展開にしかならなかったりするのだ。しかも、コスプレってことで胴着を着ているやつの多いこと多いこと。貴様はホイスか(笑)。つまり、倒されたらまず終わりっていう競技なんですねぇ(笑)。
スタンディングでも互いにガードができるわけでもないから、やばいパンチが当たり放題だし。
まあ、素人の格闘技大会なら、いきなりUFCまがいのルールを採用せずとももっと平和で勝敗もきっちりつくルールってもんがあるわけだし、まず安全面を見直してルールを自分たちの実力に合った形に再確認してはどうかって感じだった。格闘技におけるルールってのは競技者の安全の為にあるんだし。
ちなみに、
これが週の(「1日の」ではない)練習メニューなんだそうだけど…。これで顔面有りの格闘技をやりますかって感じだ。基礎体力はつくかもしれんけどさぁ…。