●ジャパンカップ
テイエムオペラオーがクビ差でメイショウドトウを押さえて優勝。ファンタスティックライトがハナ差で3着。
それにしても道中が遅かったですなぁ。前半3ハロンが38秒っていうのはここ10年で最も遅いペースだし、2:26.1っていうタイムもジャパンカップ水準からするとここ10年の最低タイム。競馬がタイムレースでない事は当然なんだが、これは勝ち馬の評価をするにはちょっと不利な条件。
ファンタスティックライトはほぼ実力通り走っているものとすると、それにクビ+ハナ差先着したテイエムオペラオーのクラシフィケーションは124ぐらいになるものと推定されるわけで、これは去年のスペシャルウィークと同じ程度という事になる。まあ、ジャパンカップだけで評価せざるを得ない状況からすると妥当なところなのかも。
今年の中・長距離GIを全て勝ったテイエムオペラオーだが、これは「テイエムオペラオー自身は例年の最強クラスと比べて遜色無い程度に強いと認められるが、ここまで独走してしまったのは今年度の最強クラスの層の薄さに原因がある」という事なのだろう。
問題は4歳馬の方で、アグネスフライトとエアシャカールが揃って凡走。いくらなんでも勝馬から2秒離されるっていうのは酷すぎる。調整の失敗の可能性もないわけではないが、最近のJCでクラシック馬がここまで惨敗した例が無いだけに、中・長距離における現4歳世代の今後がかなり心配ではある。