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P-in Free 1Sを入手できたので、Air-H " と同じぐらい使えるのかということで実験してみた。
実験ルートは都営線の一部。Air-H " では駅間こそ電波が届かないので通信不能になるが、駅間で停車でも長い間停車でもしない限りは再発呼という事態にはならないというところ。
IRCとWebブラウズを併用しながら乗車してみると、当然ながら駅間ではアンテナを捕まえることができないのでドーマント状態に入る(SPEEDのLEDが消灯。MODEのLEDが赤に)。そして、駅に到着すると内部では発呼状態になって無線区間のリンクを確立しようとする(SPEEDのLEDが点滅→MODEのLEDが緑に)。この間、PC側では「回線が切れた」とは認識していないので、カードのLEDを見なければ再発呼しているかを意識することはない。
この内部的な再発呼からリンク回復までの時間は約5秒ほど。普通のPHS(PIAFS)でつなぐときと一緒だろう。
アプリケーションレベルから見るとIRCは途中で何回か切れた。
ZDnetの記事にもあるのだが、ドーマント状態に入ってから復帰するためのトリガーが「端末側からパケットを出す」ことに設定されているので、ドーマント中に何もしないでいるとその状態から復帰できないからだと思われる。また、回線そのものが切れたとPC側が認識することはなかった。
速度的には、流石に無線リンク部分は64kbpsの回線交換で占有できることだけあって、Air-H " の32kbps契約と比べるとかなり速いように思われた。ただ、この裏返しとして回線に空きがなければ接続することさえできないということになるのだから、ユーザが集中しそうな場所での繋がり方次第では、使用感にかなりの影響を与えることになるのだろう。
と、思ったら、先ほどの記事では都市部の基地局数は多いが、住宅地では比較的少ないので住宅地の方が心配だと書いてあるな…。ううむ。
とりあえず、人柱の人に自分の使いたい場所での状況を聞いて、それで判断するってのが得策なんだろうか。とりあえず、速度にしてもメールとIRCとちょっとしたWebブラウズだけならAir-H " でも問題ないわけだし。