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少々遅いがでかいネタなので。
備蓄米を100万トンに。ぷうあーはっはっはっはぁやっぱりそう来たか。本当は笑い事ではないのだがまさにおかしい、おかしけりゃ笑えとそういうお話。以下、覚え書き。
・ コメが余っているというのは誰でも知っている話。なんで生産過剰が起こるかはしくみはよく知らないがとにかく過剰で、値段が下落してしょーがねぇ。なんとかしろと泣き付いたらなんとかなったということである。
・ ここで注意するのは、自民党の要請に政府が応えたという構図である。多分この場に農水省はいないしいても全くタッチしていないし蚊帳の外なのだろう。
・ 農水省は今まで政府の備蓄米は約66万トンでおKとしていた(適正かどうかはともかく)。しかしそこに政治の力が働き、備蓄米は100万トンにすると決まった。本来ならば行政(役人)が決めるべきことを与党が決め、しかもそれにお財布の紐がゆるんだわけである。もちろんお財布の紐というのは国のお金であり、国のお金というのは税金である。農家を助けるために都会の人間も払っている税金が使われたということである。そして農家を助けようと考えた自民党は、先の参議院選挙で農村部を中心に惨敗した。
・ 東京や大阪の大都心部に住んでいるサラリーマンが払った税金が、会ったこともない農家のおまんまのために使われるという構図がまずおかしい。今までも減反だの税制優遇措置だのでよく国の金が使われてきたがこれは現行の農業政策とは明らかに相反するものにしか見えない。消費者は国内の生産者を税金を使ってまで保護する必要はあるのか? これに対し誰が回答できるのか、できないから農水省は何もできなかったんじゃあなかろうか。
・ 来年はどうなるのかも怖い。この論調でいけば、生産調整などしなくともコメを作れば自民党が助けてくれて金を落としてくれるわけであり、端的に言えばコメを作れば作るほど国内の需給に関係なく「ちゃんとした値段で」買い取ってくれるのである。日本にどんなクソなエロゲでも利益になるよう買い取ってくれるシステムがあるか? あってたまるか。
・ 民主党の出している戸別所得補償も新聞記事だけを追えばただのバラマキであり、今回自民党の出した備蓄米としての買い上げもどー見たってバラマキである。経済原理や論理だけで政治が成り立つとは思っていないが、今回税金の払い損という格好にしか見えない都会の人間からしてみれば、さっさとコメが自由化して安いメリケンのコメが買えるようにならねぇかなーと、思っても仕方ないわな? 結論が絶対おかしい筈なのだが、誰か反論してほしぃ。