祖母が死んで祖父母宅の主が不在になって数年経過した。
最も祖父母宅に近く尚且つ相続したその息子夫婦が
毎日何かの形で出入りし管理していた。
家の中のものは基本的に残したまま。
そしたらその息子、つまりは僕の父親が
「そろそろ整理しようと思う。好きなもの持って行っていいぞ」
と言い出した。
昭和のしゃかりき時代にちょっと収入のいいサラリーマンの妻として過ごした祖母は
私の目から見て面白いものをいろいろ持っていた。
特に台所用品。
というわけでではでは遠慮なく台所拝見。
感想。
自分でほしいと思っていたものがいくつもあってすげえ助かった。
銅鍋、大きなガラス瓶、レトロな花柄の片手鍋、タッパーウエアのタッパー、九谷の小鉢。
買おうと思っていたんだけど、躊躇していてよかった。
ありがとうおばあちゃん〜。
そしたら一個、不思議なおたまを発見。
お玉のまん中が出っ張っているのです。
一緒にいたKにほい、と見せる。
「変なおたま。」
「うーん、シュール。なんでしょうね???」
しばらく振り回して眺めていたら柄の部分の文字を発見。
[実用新案登録 ドーナツスプーン]
驚愕。
父親に尋ねた。
「オマエも食ったことあるはずだぞ。おばあちゃんはあれでよくドーナツ作ってくれたよ」
父親にとってはとても懐かしい思い入れの一品の様子。
「頼むからそれは売らないでくれよ。」
売らんよ^^;
それにしてもすげえ便利そうだなこれ。
さっそく作ってみよう^^
驚愕の台所用品は他にも色々あって
「卵豆腐製造機」←どうもプロ仕様な一品
「電子レンジ用ケーキ型」←耐熱温度120℃というイミフメイな一品
「握り寿司型」←一気に五貫出来ちゃう素敵型!
あとは妙にサイズの小さいカトラリー一式、
メッキだけど銀のスプーン、
なぜかシェーカー、
無駄に高級を謳う謎の未使用食器たち。
ど、どれも私は使わないな、と感じるものだったので置いてきた^^;
ただまあ、整理したいみたいなのでそのうち引き取るかもしれないけど。
Kが当分上方へ修行の旅に出ることになったので
当分使わないからと干し網をもらった。
祖母の庭から生えていた紫蘇と祖母が好んで育てていたサボテンを
これまたレトロな植木鉢があったので移植して持ってきた。
継母はお手製の梅肉の煮物的な「秘薬」をくれた。
色々車に詰めて私は家路についた。
どれも有効に使っていかねばね。
新しいものはすぐさま祖父に与えられ
ドのつく田舎暮らしの割にはオットリハイカラな佇まいだった祖母。
決してお料理の達人というわけでもなかったと思うけど
自分でできそうなことは一通り家の台所でやろうとしていたんだなというのが良くわかった。
立派に家庭婦人だったのね。
むうなのにその血が一滴も私に流れてない気がするんだけども^^;
おかしいなあ三つ子の魂百までっていうのなら
私はこの人に三つ子になるまで育ててもらってたんだから
益々少しは影響受けてもよさそうなものなのにっ!
はいはい本人の気の持ちようだとおもうので頑張りますだ^^;