反省と今後の教訓として書いておこうと思ったこと。
このテキストだけ並べさせていただいている閻魔帳に関しましては
閲覧する方が実際私に会うと「えっ!」と言われる仕様となっております。
なんでだろ。
本人に自覚はないのですがどうも文章だけ見ていると
「絶対中年~壮年のオッサンやろ」と思わせてしまうようです。
あー・・・はあー・・・
傷つくとかは特にないからいいんですけど
ギャップに驚いた方のリアクションには毎度驚いてしまいます。
脳内いろいろアレなんだな私(遠い目
さてこの度私の不注意でアバウトな性格が災いして
いよいよ字面どおりに(?)トランスフォームしかかった話を書きます。
私は未だにやらかした自分が信じられない。
先日温泉宿に家族と出かけました。
硫化水素が大好きなのでそういうところに。
家族と出かけると私は大概のことを家族に丸投げてしまいます。
そうすると酷いときは自分の部屋の号数どころか階層すら理解していません。
まあ、はぐれたときはロビーのソファーでくつろいでいれば何とかなります(おい
今回はそれがとんでもない仇となりました。
家人は部屋にある備品を全部確認する性質です。
毎度私は部屋にある説明書みたいなのをくまなく読んでいる家人を眺めながらおやつを食べています。
家人はその際に大事なことは言ってくれています、たぶん。
今回もたしか、言っていたと思います。
きっと私は「そうなんだー、わかったー」と返事をしたことでしょう(うろ覚え)。
温泉は好みの泉質でうっとり。
ソーシャルディスタンスどころか人に会うこともなくゆったり。
ああ、今思えばこの時点で誰かに遭遇して何気ない会話をしていれば。
(私は知らない人に世間話をがっつり振り込まれるのがデフォルトな人です)
翌朝、チェックアウト前にもう一回お風呂に入りに行きました。
さすがに一回出向いたので風呂場の位置は覚えています。
ふんふんと鼻歌混じりに暖簾をくぐり・・・
ん?
なんかマナーの悪い人が幾人か来ているようでした。
共用利用であろう脱衣所のベンチに無造作にバスタオルが複数置かれています。
お前だけのベンチかよ、場所取りのつもりか?
あんまり出くわしたことのない状況に違和感はありました。
そんで浴室に入ると、内風呂に腰掛けて背を向けている人が一人、
あと複数の人が露天風呂にいるのが見えました。
私は「はーこの中の誰かがマナーわりーんだな」と思いつつ洗い場に目を落としました。
はー・・・・・・。
使ったら片付けるが全くなっていません!!
誰だよまじで、気分わるー!!
私は使えそうな洗い場を探しながら犯人は誰なんだよと再び周囲及び露天にいる人を見回しました。
さぞやがさつな容姿に違いない!と思ったからです(偏見)。
すると一番距離の近いところで背を向けていた人がこちらに首を向けました。
数秒向いたと思ったら元に戻りました。
色白で中性的な人だなあと私は思いました。
この人じゃない気がする(勝手な憶測)。
次に露天から私と真正面で相対するように立っている人が目に入りました。
どこもお隠しにならずにフルオープンで裸体をお見せになられています。
お顔が大変男性的で、髪の毛は大変ワイルドに爆発されていました。
正直女性には見えない。でも微乳ございますね、女性なんだろうな(まて)。
なぜか微動だにせずこちらを見つめ続けるその人に違和感を覚えつつも
お前が犯人だったら納得だわとか非常に失礼な偏見を脳内で思いながら私はシャワーを身体に掛け始めました。
シャワーを浴びながら私は違和感を反芻していました。
大概マナーの悪い人がいると、それを制する人がいるもんです。
大御所のお姉さま的なお客様がいらっしゃらないのかな、この空間には。
いやあそれにしたって自制心というものがないわけ、なんだかなー。
同じ性別としてありえない・・・・
ん?同じ性別?
私は急に違和感がおおきくなっていくのを感じました。
あれ?何かが大きく違う。何がだ?
この空間にいる人と私はほんとうに同じカテゴリだろうか?
まるでオッサンなんだが真正面でずっとこっち見てる人。
でも微乳あるし・・・
あ、そうだ確認のために近くの中性的な人をも一回見よう。
今度はちょっと前が見えるように・・・・・・・・
あれっ・・・微乳どころかまっ平らですよどういうこと?
そして・・・・・・・・・・・あっ
まってそしたら真正面の人にも同じものがあるはず・・・・・
わ、あるよ。なんか毛が多くて見えづらかったけどおなじものあるよ。
こ、こ、これは・・・・・・・・・・・・
私は優雅にゆっくりと脱衣所に向かいました。
脱衣所で光の速さで服を着て、急いで暖簾をくぐって振り返りました。
ええ、書いてありました。超でっかい字で。
「男湯」
ここのお風呂場は時間で男女が入れ替わる仕様だったみたいです。
多分家人は「○時で入替になるからね」と教えてくれていたと思います。
いや聞き逃していても、入口にこうもでっかく書いてあるのに気がつかないって私は(以下略
よく少年漫画とかで
間違えて違う性別のお風呂に入っちゃってハプニングみたいな描写ってあるけど
「どうやったら間違えるんだよどこの馬鹿だねそれは」
と常々私は思っておりました。
あーあーあー、いますよーここに馬鹿がいまーす。
事実は小説より奇なりー・・・
なんだかいつもよりも雑な脱衣所と洗い場も
数秒目を合わせて背を向けられたことも
こっちを凝視し続けられたことも
ぜええええんぶ納得、そらそうだ。
そして最強のマナー違反はわたしだ!!!
まじですんませんでした!!!!!
部屋に戻り家人にこの話をしました。
家人はかなり驚き、絶句したあとぽつりと言いました。
「字は読もうね。」
私はふふっ、とため息混じりに笑いながらそうだねと返しました。
みなさんもどうぞお気をつけて!
(おまえだけだ)