無題
人間の歴史が始まった時 一人の男がはるかに山脈をのぞんだ
山の向こうへ行く一番の近道として 男は、その凹んだ所に目を向けた
そして、それから、どれだけ多くの人間がそこを通ったろう?
人は、誰でも峠の上では必ず足を止める 自分の歩んできた過去の道と、自分の歩んで行く未来の道
その両方が見えるところ ・・・それが峠
これからいよいよ越えるのだと言う、その思いが、人々をそこに立ち止まらせる
そして、峠には、大昔からの人間の魂が、その時の、その姿のまま刻まれていく
私? 私は、凹んだ所で、朽ち果てて行くのだ SAYONARA・・・