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ITmedia オルタナティブ・ブログの
「情報インフラ24時 眠らないシステム」から
「障害発生が「当たり前」という銀行システム統合、本当にそれでいいの?」
正直、がっかりだ。
「この件に関するmixiや世の中のブログを見回してみると、多くの人が「銀行のシステム統合だから仕方ないよね」という論調で語っているように思えました。しかし、それって本当に正常な感覚なのでしょうか?」
と言うのだが、その東京三菱UFJ銀行のシステム統合の担当者が発した言葉でさえなければ、いたって正常な感覚だと言っていい。むしろ、システム利用者としての視点で言っているのであれば賢いユーザーだと賞賛していいぐらいだ。
ちょっとニュースを見ている人間なら、銀行のシステム統合では障害が出ることが多いということは事件として知っているはずだ。 銀行系以外にも新システムのスタート当初というのは障害が発生しやすいということをユーザーは経験則として学習している。
ユーザーに「初物なんだからトラブルもやむなし」と思わせることがシステム開発者として如何なものかという話もあるだろうが、そんな開発者の理想論はユーザーには何の関係もないことだ。
システムトラブルとはたるんでる!とユーザーが怒り狂ったところでそのシステムが正常に動くわけではない。電車が遅れたのを駅員に食って掛かって憂さ晴らしをするがごとき醜態を見せるぐらいなら、とりあえず目の前の事実を仕方ないと受け入れた上で代替策なり危機回避策なりに頭をめぐらせる方がよほど建設的な行動と言えるだろう。あくまで、ユーザーとしての立場なら。
そして、同じくITmediaオルタナティブ・ブログの
「谷誠之の 「カラスは白いかもしれない」」から
「テストが甘いのよ」
うーわー。…。
嗚呼! 銀行の勘定系のシステムのテストで他行との接続に際して、すべての接続先金融機関のすべての支店のすべての口座に対してすべての組み合わせのオペレーションが実機を使ってテストできたならどんなにいいだろうな!
そして、取り扱い説明書と同じぐらいのレベルで銀行の勘定系みたいなシステムのテスト計画が立てられるのなら! 勘定系のシステムを知らない人間が一から完璧なテスト計画が立てられるのなら!
そして、実稼動で起こってしまった不具合の原因から巻き戻して不要なテストの範囲をテストフェイズで切れるのなら!
さらに、他のところが作ったシステムの仕様書の内容と、実際のコードの中身が完全に一致するなんてことがあるのなら!
コンサルとか教育者とかが現実のものについて語る内容に毎度毎度げんなりさせられても許してくれるよね? もう疲れたよパトラッシュ。あと、オルタナティブとか名が付くのってどうして現実から逃避するの?