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　今年途中からBMW Z4をベースにSuperGTに参戦しているStudie GLAD with ASADARacingが冴えない。不幸なのは初音ミク痛車がSuperGTに参戦ということで大きくアピールしてしまったことか。
　実は、昨年度はガンダム００デザインの車が走っている(TEAM KRAFTがBANDAI 00 DUNLOP SC430でGT500クラスでエントリーしている)のだがカラーリングを００風味にしたぐらいなのでそんなに話題にならなかったのかもしれない(ITMediaはとりあげたと思ったが)。キャラクター車としては、TEAM MACHのマッハ号(マッハGo!Go!Go!のアレ）とか、aprのライトニングマックイーン apr MR-S(carsのアレ)とか、同じくaprのTOY STORY Racing apr MR-S@2007年(トイ・ストーリーのアレ)などあったわけなのだが。
　公式ブログにあるように、デビュー初戦の第6戦鈴鹿1000kmは燃料系のレギュレーション不適合箇所を直せずに予選出走できず。第2戦の第7戦もてきはエンジンブローで予選出走できず。

　SuperGTのサイトのRound6,7の練習走行のタイムを見てみると、

Round6 練習走行
26位 808 初音ミク Studie GLAD BMW Z4 2'18.019
25位 2'16.959
1位 2'07.411
つまり練習走行1位から11秒落ち。

Round7 練習走行
26位 808 初音ミク Studie GLAD BMW Z4 2'05.117
25位 2'01.201
1位 1'55.141
つまり練習走行1位から10秒落ち。

　練習走行はセッティングを出すための走行であり、各チームとも全開アタックをしているとは限らないのだがこういう結果である。なお、SuperGTでは公式予選通過基準タイムというのが設定されており、これを上回らないと決勝には出場できない。基準タイムは予選上位3台のタイムを平均したものの107%ということになっていて、練習走行のタイムで考えるなら、Round6では2'17.028、Round7では2'04.115である。このチームのタイムはそれよりも1秒程度遅い。
　まあ話題性もあるし、主催者の特別処置で出場できるかもしれないのだが、仮に出走できても「出走できただけ」という結果になりそうなのが現状なのである。おそらくはドライバーは前よりも後ろを見て走行せざるを得まい。

　SuperGTに初参戦、ドライバーもSuperGTで実績があるわけでもない(スーパー耐久での実績はある)、ベース車両はSuperGT初登場、しかもエンジンはM5のものを使っているからトータルとしてのレース実績皆無、テストもまともにできているんだかわからない。これでSuperGTで好走できたら奇跡だよ！
　「あの」スーパーアグリだって(実は比較すること自体が失礼)、ドライバーはF1参戦＋テストドライバーの実績あり、ベース車両は元アロウズのもの(4年落ちだけどさ)だったし、エンジンはホンダからの供給で実績付き、テストもそれなりにやれた(トップチームに比べれば全然だけど)っていう状況だったのだから、このチームがやろうとしていることがどれだけハードルが高いかということは頭に置いておく必要がある。
　問題はスポンサーがそれをわかってくれるかどうかなんだが…。本当は1年目はレース参戦実績がある車で、チームの経験値を高めて…とかやるもんなんだけどな…。初音ミクのネームバリューが来年のシーズンまで持つと思う？(まあ、来年は別の萌えキャラをボディに描けばいいだけかもしれないが)。