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まるごと☆リンダちゃん #1
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■はじめましてのご挨拶
こんにちは。通称リンダです。スキゾ分析家を名乗っています。いろいろなプレカリ
(注)仕事や家業の手伝いなどをしています。元フリーターです(教育関連企業や個
別指導塾で働いていました)。このメルマガでは、音楽や日常、哲学や文学、政治や
社会のこと、恋愛や性のこと、精神科のことなどを語っていこうと思っています。よ
ろしくお願いいたします。
(注)プレカリ…プレカリアートの略。非正規・不安定労働層のこと。典型的にはフ
リーターなどだが、零細自営なども含まれる。
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■ナツメロ会&ファンキー・シーズライヴのお知らせ
芸音音楽アカデミー(千葉県船橋市)では、7/15(土)の13:30よりナツメロ会を、
19:00よりファンキー・シーズライヴを催します。地図はホームページにありますの
で、お気軽にいらしてください。
http://geion.e-city.tv/
また、ジャズ、ポピュラーや歌謡曲などの出張ピアノ演奏も行っています。関東であ
れば、交通費+投げ銭で出向きますので、ご連絡ください。
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■プレカリアートのために:フリーター労組執行副委員長就任
PAFF(すべての非正規労働者のためのネットワーク)から生まれた「フリーター全般
労働組合」という組織がありますが、先日その組合大会が催され、執行副委員長に就
任しました。フリーターなどの労働相談や交流などを行っていますので、悩みがある
方や興味がある方はお気軽に私または代表アドレスまでご連絡ください。
http://a.sanpal.co.jp/paff/
paff@sanpal.co.jp
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■あかねワークショップ:生きづらさとプレカリアート
早稲田にあるフリースペース「あかね」では、私がオーガナイザーで、隔週水曜にワ
ークショップを催しています。次回7/19(水)は、雨宮処凛さんをお招きして、「生
きづらさとプレカリアート」というワークショップを催します。是非ご参加ください。
http://akane.e-city.tv/
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■共和国は脅威なのか?
先日の「テポドン」発射以来、というか「拉致」が公式に認められてからというもの、
日本のマスメディアは「反・共和国」の煽り報道を続けていますし、保守系の政治家
達も好戦的な発言を続けています。
しかし、本当に共和国は脅威なのでしょうか? 2003年にChance!に投稿された以下
の投稿からしても、共和国が本当に脅威であるかどうかは、疑わしいと思います。
http://www.freeml.com/message/chance-forum@freeml.com/0010903
私は、先日、太田昌国さん(現代企画室)の『「拉致」異論』(太田出版──この本
の出版にあたっては太田出版の高瀬幸途社長が尽力したとのことです)を読みました。
私達に必要なのは、「拉致」という現実から目を背けないこと、そして、にも関わら
ず、ナショナリズムの熱狂に呑み込まれないことです。
共和国の政治体制を批判し、且つ自国のナショナリズムの昂揚にも反対することは可
能です。世界を代表するNGOも、共和国のミサイル発射を批判しつつ、日本の好戦的
世論を批判するということをしています。
ピースボート
http://www.peaceboat.org/info/news/2006/060707.html
グリーンピース
http://www.greenpeace.or.jp/press/releases/pr20060705_html
雨宮処凛さんの『悪の枢軸を訪ねて』(幻冬舎)や『戦場へ行こう!!』(講談社)に
は、「よど号」グループの子どもたちとの交流が描かれています。日本で暮らす私達
と同様「普通」に生きたいと願う多くの人々が共和国にもいることは、明らかです。
金正日を批判するとしても、そのような多くの草の根の人々とは手を携えていかねば
ならない、と思います。
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■パレスチナ情勢
ナブルス通信最新号
http://www.onweb.to/palestine/siryo/levy-flag02jul06.html
アムネスティ「ガザ地区緊急アクション」
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=464
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■フェリックス・ガタリの魅力と限界
私がガタリを最初に読んだのは、高校生の時でした。その頃からかれの言説に惹かれ
るとともに、こんなに楽天的でいいのかという疑問も持っていました。
ガタリの最良の部分は、生と社会を変えようという意思にあると思います。自然のエ
コロジーや社会のエコロジーのみならず、精神のエコロジーも必要だ、という主張は
先駆的でした。
またかれは、来日したさい吉本隆明と対談しているのですが、吉本が消費資本主義を
礼賛する立場から、もはや左翼性や闘争といったものは必要ない、といった議論を仕
掛けていったのに対し、ガタリは南北問題の存在を指摘して反論した、という経緯が
ありました。
そんなガタリの限界は、一つには科学や技術の進歩について楽観的過ぎたということ
にあると思います。ガタリは、生物学の進歩が地球の餓えや貧困を解決するかもしれ
ないと述べているのですが、遺伝子組み換え作物の危険性などを考え合わせると、そ
の主張には疑問が残ります。もう一つは、芸術の潜在力に期待し過ぎている、という
ことです。別にアーティストでも何でもない一般の人々がスキゾ分析を実践し生を変
えるにはどうすれば良いのか? という問いが残ります。
そうはいっても、それは今生きている私達自身が引き受け、模索していくしかない問
いでしょう。私達の自由の実践、生の様式の発明を通じて答えていくしかない問いで
しょう。
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■日本サウンドデモネットワークを作ろう!!
mixiの「サウンドデモ」というコミュニティで、管理人の方が「日本サウンドデモネ
ットワークを作ろう!!」という提案をしています。ちなみに私は、サウンドデモが
始まったばかりの頃、「あらゆるアソシエーショニストたちのための広場」にそれを
テーマにして投稿しました。
http://associationists.fc2web.com/sets0001.html
しかし、先日のプレカリアート・メーデーの弾圧にも見られるように、警察権力は民
衆の街頭表現に極めて抑圧的になってきていると考えられます。その抑圧をはねのけ
て、どうやって抵抗していけるかが問われている、と思います。
http://mayday2006.jugem.jp/
http://mixi.jp/view_community.pl?id=60382
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8472009&comm_id=60382
以下、転載
どうも、管理人です。サウンドデモという新しいデモの形が広がりだして数年経ち、
全国の様々な場所で行われるようになっていますが、実は主催者もバラバラであまり
繋がりも無く、お互いの顔も見えない状態が続いています。都内だけでも渋谷、新宿、
高円寺、下北沢と同じサウンドデモでも、主催団体や支援者が微妙に違っていて、パ
フォーマンスの内容やデモのテーマそのものにもその違いは反映されています。都内
以外では長野の松本や、京都、名古屋、大阪、そしてこのコミュでもスレッドが立っ
ている福岡でサウンドデモが企画され、実行されているようです。
さてさて、せっかくこれだけ各地にいろんな人たちがサウンドデモをやり始めたんだ
から、繋がらないというのは損なことです。とりあえずサウンドデモだけに限りませ
んが、デモというのはかなりのリスクとコスト、そして人手や機材が必要であり、そ
ういったノウハウや機材、人手を共有する必要性があると思います。特に逮捕者が出
た時の対応や救対の方法、現場での権力との対応に関してはデモをやる以上最低限必
要な構えです。
とりあえず各地のサウンドデモ関係者、主催者や、これからやりたいと言う人、興味
がある人は管理人までメールをください。このスレッドへの書き込みも大歓迎です。
お互いのデモの映像を共有したり、スタイルの違い、機材準備やらトラブルといった
苦労話なんかもしたいですね。とにかく、これからサウンドデモという可能性をもっ
と広げて、深くしていくために、協力よろしくお願いします。
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■私の「精神病」体験〜「不安障害」を生きる
私は『資本主義と統合失調症』という大著があるドゥルーズ=ガタリを大学・大学院
で専攻していたのですが、自分自身が精神科に通うようになったのは、911同時自
爆事件の直後からでした。
私は、飛行機がビルに突っ込む映像をTVで何度も繰り返し見て、ふと、ニューヨーク
在住の私の知人が亡くなったかもしれない、と想像しました。その途端、強い不安と
罪悪感に襲われたのです。
当時勤務していた教育情報関連の会社の社長の奥さんから、明らかに様子が変だから
病院に行ったほうが良いと勧められ、近所にある精神科を訪ねました。診断は「不安
障害」。根拠のない不安や抑鬱に襲われる病気、とのことでした。
その後何年も服薬・通院しましたが、根拠のない不安はともかく抑鬱のほうはなかな
か良くならず、入院しなければならないかもしれないというほどに悪化しました。自
殺願望も強く、自分は何の価値も能力もない人間だと頭を抱えていました。
最近、それで、別の病院に転院しました。薬が変わり、また「認知行動療法」という
治療法をする医師に当たりました。以来、随分病状は良くなり、自殺願望もほとんど
なくなってきています。
とはいえ、生活の不安や将来の心配などは尽きません。昨日、ソーシャル・ワーカー
の方ともお話ししましたが、経済的なことなどいろいろと不安材料はあるのです。私
は、カラオケ教室という斜陽産業の一環で生計を立てています。この分野でも(例え
ば古本屋がそうであるように)大資本の進出による零細自営の圧迫という現象は著し
く、一時期は100名を超えていた会員数も20名にまで減りました。今のところは、
何とか生活できていますが、これからはどうなるか分かりません。
やはり、現在の国家と資本が強いてくる労働や生のありようが、精神病などと深く関
係しているのは明らかです。私の知り合いにも何人も、過重労働のせいで鬱になり、
休職や退職を余儀なくされた人がいます。精神病・精神障害の問題は労働の問題でも
あります。私は、今後、病者が生き抜いていくためにはどうすればいいか、というこ
とを模索していきたいと思っています。
私は、全国「精神病」者集団というグループの運営委員をしています。病者・障害者
の権利を闘い取り、生を本当の意味で自分のものにしていきたいと志しています。ご
関心のある方には是非ご参加いただきたいと思います。
http://www.geocities.jp/bshudan/
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■「市民の風」と自衛隊合憲論
「平和への結集をめざす市民の風」というグループがあります。2007年の参院選に向
けて平和協同候補をという運動で、私も賛同人になっています。
http://kaze.fm/
その共同代表のひとりが小林正弥さんという方です。(他の共同代表はきくちゆみさ
ん、岡本三夫さん。)「スピリチュアリティと政治」というシンポジウムにも参加し
ておられたように記憶しています。
その小林さんについて、気になることがあります。以下、『反戦と抵抗の祭〈フェス
タ〉記録集 2004.1030/11.20-21』p121-、吉川勇一さんの発言の抜粋です。
***
例えば千葉大学の小林正弥さんという憲法の先生がパネリストの一人でしたけれども、
小林さんは道場さんが市民の意見30の会の機関誌で書いた文章を引きつつ、「道場氏
は、。これは世代間格差ではなかったという、およそ説得力のない対応をしている」
と、一蹴して終わりなんですね。議論成立していません。その小林さんの本を私はい
くつか読みました。非常に問題がある本だと思いました。
小林さんは、千葉でも、ワールド・ピース・ナウの中でも、非常に熱心に活動されて
おります。自衛隊のイラク派兵には断固として反対、そして小泉政府の方針を批判し、
九条を変えるべきではない、九条の改変を阻止するための戦略として「平和への結集」
ということが必要だ、意見の差を超えてここに集まれ、と唱道されている人です。
その限りでは問題がないように思えるわけですが、実は小林さんの意見は、自衛隊は
必要だというものなのです。日本に自衛権はあるのであって、憲法九条はそれを認め
ている、自衛のための最低限の力は必要で、そのための自衛隊も必要だ、ただし、イ
ラクなどに送ることは間違っている、自衛隊は合憲であるがゆえに、九条を変える必
要はないのだから、九条改憲絶対反対、という論理なんです。
しかし、それは小林さんに限りません。みなさんもご存じかと思いますが、東京大学
の政治学の教授のなかでは、そういう意見は非常に増えています。今、およそマスコ
ミのなかで、憲法九条の擁護、自衛隊のイラク派遣に反対しているという立場で登場
してきている憲法学者の、かなりの線が「自衛隊必要・九条改憲反対・自衛隊合憲」
論です。ただ、それが議論の焦点にはなっていませんから、明言されていないのです
が、注意して見ていただきたい。そして、それは議論の必要がない、今はどうでもい
いことなんだろうか、つまり自衛隊のイラク派兵に反対し、自衛権があろうがなかろ
うが、それは触れないほうがいいことなんだろうか、ということをお考えいただきた
いのです。
私は、そこはどうでもいい問題ではないという意見です。小林さんの言うように、九
条改憲を阻止するために幅広い結集が必要だということは認めますし、そのための努
力もしています。しかし、幅広い結集を力あるものにするためには、集まってきた人
びとのなかで、さまざまある意見のどこでは一致しており、どこが違っているのか、
そして違っていながらも、どの点では協力・提携できるのか、ということが明白にさ
れ、相互が了解しあって、それは強固なものにあんりうるのでしょう。
私たちが共同で行動を組もうとするとき、すべてで一致しているのであれば、「共同
行動」という言葉自体が無意味です。同一なのですから。「共同行動」という以上は、
何かが違うけれども、この点では共同しようということのはずです。
とすると、どこが違っていて、違っているグループや勢力の間でどの点で一致するか、
そして、共同の行動を可能にするためにどういうルールが築けるか、などが、明らか
にされなければいけないと思うんですね。
***
私は「平和への結集をめざす市民の風」に賛同しましたが、だからといって自衛隊合
憲論を認めてはいません。私は、自衛隊は違憲、即時解体を、という立場です。そこ
は明確にしなければならないと考えます。
私は、比較的アナーキストに近い知り合いが多いのですが、かれらの態度は議会無視
ではありません。選挙のこと、特に石原に勝てるかといったことが会うたびに話題に
なります。議会選挙でいかにして「勝つ」かということは、左翼を名乗る人もそうで
ない人も、共通の意識としてあるわけです。
互いの違いを意識し尊重しつつ、いかに共同していくかという課題があります。渋谷
望さんが「あかね」に来て映像を流した晩、オーストラリアでは、アナーキストとソ
ーシャリストとエコロジストが共闘できるような条件があるのだと語っていましたが、
そのような連合を早急に日本でも実現する必要がある、そう感じました。
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■今日のお言葉:福本和夫
***
みちは世界に通ずる
路、道、途。これを音読すれば、ロ、ドウ、ト、となるが、このロドウト。フランス
語でも、英語でも、ロシヤ語でも、ドイツ語でも、同一だから不思議ではないか。ま
ず、フランス語で、みちをルユウというが、これは路ではないか。英語のロードは路
途。ロシヤ語のドローガは道路街。なんという不思議な一致であろう。さらに、都市
の街路を、英語ではストリート、ドイツ語ではストラーセというが、これまたわが三
条通、四条通りのトホリ通ずるではないか。みちは世界に通ずる。
『福本和夫初期著作集 第四巻』こぶし書房、p81
***
福本和夫は、戦前から活躍したマルクス主義の理論家です。獄中で書いた「窮通の理」
という暗号めいた印象深い文章があります。晩年には生産協同組合の意義を強調しま
した。関わりのあった人に石見尚さんがいます。
マルクスは確かに『資本論』第3巻で、株式会社は資本主義の消極的な揚棄であり、
生産者労働組合は積極的な揚棄である、という意味のことを言いました。とはいえ、
私達は、自分の手持ちの条件下で、それが実現可能であるかを検討しなければならな
いと思います。
福本の生産協同組合論に対して、経済学者の宇野弘蔵は懐疑的だったと言います。そ
して、協同組合と地域通貨で資本と国家を揚棄しようとした、柄谷行人らが提唱した
革命運動NAMの戦略は、地域通貨で協同組合をサポートすることによって資本制企業
に対抗できるものにしようとする、というものでした。しかし、それは思うようにう
まくいかなかったのです。
NAMは惨めな仕方で自壊しましたが、それは、理論的と称する言説への信用を一気に
失墜させる出来事でした。「それぞれが自分にできるところから始めるしかない」と
いう当たり前の前提を、改めて認識させる経験でした。
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まるごと☆リンダちゃん
編集:リンダちゃん(攝津正)
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http://sapporo.cool.ne.jp/hommelets/
http://geion.e-city.tv/