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牛肉ついでに最近調べているリサイクル関係での話(覚書)。
・ゴミ問題ってのははるか昔の奈良時代から社会問題としてあったらしいんですが、まさか今の世の中住んでいる所がゴミだらけになったら住処を変えましょうなんて言えるわけもない。MOE資料によると、その中で産業廃棄物扱いな家畜糞尿は平成14年度で約9000万トン。牧畜業の偏在もあってかこれらの適正な処理が中々進んでいないので、平成11年に家畜排泄物法なるものができて、業者(農家)は水や土を汚さないように適切に家畜の糞尿を管理しろというものができたわけである。
・とはいっても何が一番でっかい問題かってーとその家畜が多すぎることに問題がある。もちろん食料自給率とかそんな所から多すぎると言っているのではなく、一単位面積あたりで飼っている家畜の数が多すぎるということだ。例えば牛を自給自足で飼おうとすると、一ヘクタールあたり二頭が「適正」だというデータがある。これより多くの牛を飼おうとしたり、牛乳や肉の質を上げようとするのなら、面積を増やさないのならカロリーを単純に考えても餌等を外から持ってきて与えるしかない。現に日本は後者に重点が注がれていることはまぁ間違いない、元から国土狭いし。
・外部とはつまり輸入で、家畜の餌を輸入することになる。資料となる餌を輸入するって事は、元素記号で言うところのCやNやPを外から持ってくることになる。日本の農業ってのは大抵がCやNやPを外から持って来ないことには始まらないしくみになっている。ある時はトウモロコシ、ある時は肉そのもの、またある時は化学肥料、そしてある時は石油として。輸入された家畜飼料とて、また石油を燃やして作られているのはメリケンを見ればよくわかる話で。
・大量にCやNやPを輸入すれば、それらが日本国内で大量に使われ、大量に廃棄されることになる。Cの大部分は自然に、あるいは人為的努力によってCO2等の大気となって世界に戻っていく(笑)が、これが地球温暖化の一原因。「牛のゲップが地球温暖化をもたらす」なんて言うとなんだそりゃといった感じだが、あのゲップは石油でできていると考えりゃちょっとは納得。
・だから牛のンコも石油でてきている、と言うとすごいクレームが来そうだが実際そんなもん。9000万トンを全て農地等に還元しようと思ったら一体どれだけ農耕地が必要なのかしらね、しかも家畜を飼っている所の近くにそういう農耕地があるとは限らないし、一体現場ではどーなってるのかしら。
・なんてことを考えながら色々とネット巡回していたら
これ。一応行政のホームページなのだが、Q&Aの所のA2に爆笑。身も蓋もねぇな…