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昨今の事件に鑑み、
コミックマーケット準備会からの緊急のお知らせが出ております。おそらくうちのブースに来られる方は古強者(英:veteran)でありましょうから大丈夫でしょうが。
とりあえず、
・有楽町線豊洲駅、新木場駅、りんかい線国際展示場駅などで走らない。
コミケ会場内で走らないのは当然でありますが、これら駅で走りだして駅員に注意される馬鹿を当方は目撃したことがあります。公共交通機関の駅というのは当然イベント慣れしていない一般人も利用しますので事故耐性が低いのです。(先のワンフェス時に怪我人があの程度で済んだのは事故耐性のついたVeteran達が半ば将棋倒し状態のエスカレーター下から人を引っこ抜いたという行動にあると言えましょう)
特に、有楽町線豊洲駅は、近年ららぽーと豊洲およびキッザニアという子供向け施設ができたために親子連れが多く訪れます。彼らに効率的な集団行動や危機予測などは無理です。で、あるからこそVeteranたる我々には彼らを危険から守り、彼らが何気なく起こす行動によって引き起こされる危険から自らを守るという行動・判断が求められます。
コミケにはこれら公共交通機関の協力が欠かせません。乗客数が多くなるのは仕方ありませんが、あまり駅係員の方の手を煩わせないようにするべきでしょう。
家から出た瞬間から家に帰るまでが
運動会コミケです。
・待機列でスタッフが告知事項を話しはじめたら私語を慎む。
まあ、待機列では過度に騒がないのは当然のことではありますが、待機中にコミケスタッフが情報を告知する場合があります。その場合は、すみやかに私語をやめスタッフの告知に傾注すべきです。
スタッフからの告知事項を速やかに場の人間が共有する事は、これだけの大人数での集団行動をスムーズに執り行うためには必須事項と言えましょう。
スタッフからの情報伝達手段がその場での声による告知しか望めない以上、その情報が速やかに待機列全体に伝わるべく行動するのは効率的なコミケ運営には欠かせません。
携帯電話、無線機の使用の際も特に大声を張り上げる必要はありません。最近の通信機器は優秀です(笑)。どうせならイヤホンマイクやヘッドセットの使用を推奨します。
・リュックサック使用時の注意
リュックサックは確かに便利な道具でありますが、体と一体化するという特徴故に装着者の身体感覚とのズレを生じることがあります。つまり、リュックサックの容積分あなたの体のサイズは大きくなるのです。
リュックサック使用時は常に「リュックサック分の増加容積」を行動時に意識しましょう。大きな車に乗ったときに車両感覚を拡大せねばならないのと同じです。リュックサックには痛覚も触覚もありませんが、それをぶつけられる人間には痛覚が存在するのです。
このリュックサックで容積が拡大しているのにそれを考えないで行動することを、私は横光利一の「蝿」(
青空文庫)にでてくる馬状態と呼称しております。そう、馬には胴と、引いている馬車の車体の幅とを考えることは出来ないのです。(そんなに馬は馬鹿ではないとは思うのだが)
要は増加容積部分が自分の視覚外に消えることによる身体感覚のズレこそが原因なので、手提げや肩掛けタイプの袋の使用を推奨します。人間は見えていればそれなりに制御できるものです。
●ネタにマジレス
「コミケ会場にいる人が全員いなくなったら日本って少しはマシになるかも」
全く思わない。むしろ上澄み部分を失うことでの被害の方が大きい。
同人ソフト島に限っても、あの島に居る人間(サークル・一般参加者両方)が全員居なくなったら日本のIT業界にとっては大損失。「今、この場で事故とか起こってみんな死んじゃったら、明日からとんでもないことになるぞ」というのは同ソ島でのよくある笑い話。
創作部門とかにいるコンテンツ作成者および予備軍を失うことは、コンテンツ業界にとって非常に大きな損失。
あと、オタク内でも「数十万人が集まる状況で秩序だった行動ができる自制心や忍耐力や状況判断力を持った人間」が30万人も消えれば、それだけDQN比率が高まるということを意味します。つまり「マスコミ的にオタクと称されるもの」のDQN比率が非常に上がることでしょう。悪貨は良貨を駆逐します。