南ア人とサウジ人と俺。
南アの同僚が日本に来たので秋葉原に言ってスシか焼き肉でも食わせようと思ったら、
そいつと一緒に研修しているサウジの人が来た。道連れが増えるのは大歓迎だが、食い
物が困るのである。
俺はトルコを長く担当したせいで「豚肉さえ食わなきゃOK」程度の甘い感覚でいるの
だが、正式には肉はイスラムの作法に従って屠殺された肉ではなくてはならない。
http://www.azhar.jp/info/halal-towa.html
これをハラルフードと呼ぶ、最悪の場合は魚で誤摩化そうと思ったが…食事に関しては
何故かパキスタン料理を所望。
一瞬、何を無茶を言ってるんだと思ったが、冷静に考えたらパキスタンもイスラム国家
なので、パキスタン料理を目指せばハラルフードになるはずのである。
つまり、パキスタン料理に連れて行く限り、俺はイスラム教徒に向かって間違ったもの
を食わせてしまう心配はないのである…ありがたいこっちゃ。
残念ながらパキスタン料理を名乗る店を思いつかなかったので、秋葉原のインド料理屋
の昼ランチを食べる事にした。一応店員がハラル=フードだと言ってくれたので、良し
とする。
意外にも味は受けた…さらに南ア人にも受けた…スパイシーな料理に餓えていたらしい。
ワシらがアジア飯を食って涙を流す様なもんだろうか?
まぁ、喜んでくれてなにより。
ついでに、神田明神と湯島聖堂を案内する…これまた冷静に考えると多神教の祠にイス
ラムの人を招いていいものなのかわからんのだが、こちらは気にしないらしい。
とりあえず将門公についてはGreat Warriorと説明しておいた。
Warriorにはどうも侮蔑的な意味が混ざりそうだが、南アにはシャカズールーと言う王
がおり、南アの同僚にはGreate Warriorと説明された覚えがある。下手に複雑な用語
を使うより、通りは良かろう…難しいなぁ。