やっぱり悔しいから朝から語る。
昨日は別に買って来た狼と香辛料を読んでる途中で寝た。
目覚めてみると、やっぱり「豹と狼」を買って悔しいのでいろいろ書いて見る。
いろんな意味ですっごくもったいない漫画である。古き良き戦争映画のテイスト
に溢れているし、ノリも良い。
活劇においてノリは重要である。主人公を生かす為には活劇的なご都合がないと
ダメだが、この活劇的なご都合をほどほどにしないと主人公がピンチにならんの
である。
ここらへん、戦車戦は常に相手が重戦車で苦戦する代わりに、随伴歩兵はチート
に強いヒロイン・オリガが倒しまくったりして、話を良い具合に戦車戦に方向づ
けてる。
…まぁ、客も戦車戦が見たくて漫画買うんだから、文句もねぇやね。
んじゃ、何をごちゃごちゃ文句を良いたいのかと言うと、話全体の鍵を握るSS少尉
が中途半端な萌えキャラ。
かなり重要な役割で、いろいろ腹芸を演じているんだが、半端な萌え演出とあい
まって、えらく薄っぺらい。
その薄っぺらいキャラを狭い戦車に乗せてそれなりの活躍をさせると、それだけ
他の搭乗員のドラマが削られることになる。
おかげでなんとなく説明が不足している感じがつきまとい、これが最後まで挽回
されなかった。
似ているものがあるとしたら、ゲーム原作の漫画を原作のゲームを知らずに読んで
いる感じに近いかな。
本来は無線手なり、装填手を殺すなどして欠員を作るんだろうけど、その代員を
萌え中尉さんがやると、一気にファンタジー臭くなるのを嫌ったのかねぇ。
ま、なんにせよ一言文句を言いたくなる惜しい作品であった。